食品トレーと輪ゴムで簡単!手作りゴム動力ボートの作り方
はじめに
手軽に入手できる食品トレーや輪ゴムといった材料で、水上を動くボートを手作りする方法を紹介します。特別な道具は不要で、短い時間で完成させることができます。作ったボートは、お風呂場や洗面器などに水を張って浮かべ、ゴムの力で進む様子を楽しむことができます。
必要な材料
- 食品トレー(深さのあるものが適しています):1枚
- 輪ゴム:1~2本
- 割り箸または竹串:1本
- ハサミ
- セロハンテープまたはビニールテープ(防水用)
- 油性ペンやシール(お好みで)
これらの材料は、多くがご家庭にあるものや、100円ショップで手軽に入手できるものです。
作り方
ここでは、ゴムの力でプロペラを回して進むボートの基本的な作り方を解説します。
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ボート本体の形を作る
- 食品トレーの平らな底の部分を使用します。ボートの形(細長い楕円形や長方形など)をイメージして、ハサミで切り出します。ボートらしくなるように、先端を尖らせたり、後部を平らにしたり調整してください。切り込みや穴が開かないように注意します。
- ある程度の深さがあると、水に浮かべたときに安定しやすくなります。トレーの側面部分を立ち上げて船べりにすることも可能です。
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プロペラの軸と羽根を作る
- 割り箸または竹串を、ボート本体の幅よりも少し長くなるようにハサミで切ります。これがプロペラの軸になります。
- 軸の中央付近に、輪ゴムを引っ掛けるための小さな切り込み(溝)を入れます。カッターナイフを使う場合は、指を切らないよう十分に注意して慎重に作業してください。ハサミの先で少しずつ削るようにしても良いでしょう。
- プロペラの羽根を2枚作ります。食品トレーの切れ端や、丈夫な厚紙などを、約2cm×5cm程度の長方形に2枚切り出します。
- 切り出した羽根の中央に、割り箸の軸を通すための小さな穴を開けるか、切り込みを入れます。
- 割り箸の軸に羽根を通し、互いが垂直になるように(十字になるように)固定します。セロハンテープなどでしっかりと貼り付けます。羽根の角度を少しひねると、より推進力が生まれることがあります。
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ボートにプロペラを取り付ける
- 作ったプロペラ軸を、ボート本体の後部に取り付けます。
- プロペラが水面に対して水平になるように、ボート後部の縁にセロハンテープやビニールテープを使ってしっかりと固定します。軸がスムーズに回転できるよう、ボート本体との間に少し隙間を空けておくのがポイントです。プロペラがボート本体に当たらないか確認してください。
- 防水のために、テープをしっかりと貼り付け、水が入る隙間がないようにします。特に軸を固定した部分は念入りに保護してください。
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輪ゴムを取り付ける
- 輪ゴムを1本または2本、プロペラ軸の中央に入れた切り込み(溝)に引っ掛けます。
- 輪ゴムのもう一方の端を、ボート本体の先端部分に固定します。ここもテープでしっかりと固定し、輪ゴムが外れないようにします。ボートの先端に穴を開けて輪ゴムを通す方法もありますが、水漏れに注意が必要です。テープで固定するのが簡単です。
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装飾する
- 油性ペンでボートに絵を描いたり、シールを貼ったりして、好きなデザインに仕上げます。水に濡れても色が落ちにくい油性ペンを使用してください。
完成イメージと遊び方
完成したボートは、ゴムの力でプロペラが回転し、水面を進むシンプルな仕組みです。洗面器、タライ、お風呂場などに水を張り、ボートを浮かべます。プロペラを後ろ向きに数回巻き、ゆっくりと手を離すと、ゴムが元に戻ろうとする力でプロペラが回転し、ボートが進みます。プロペラを巻く回数によって、進む距離やスピードが変わる様子を楽しむことができます。複数作って競争させるのも面白いでしょう。
コツとアレンジ
- プロペラの素材と形: プロペラの羽根を厚紙だけでなく、プラスチック板や固めのシートなど、より丈夫な素材で作ると、長持ちしやすくなります。羽根の形や大きさを変えて、進み方の違いを試してみるのも良い実験になります。
- 輪ゴムの調整: 輪ゴムの本数を増やしたり、太いものを使ったりすることで、より強い推進力を得られる可能性があります。ただし、無理に引っ張りすぎると切れる恐れがありますので注意が必要です。
- ボート本体の安定性: ボートの底面に重りを少しつけると、水に浮かべたときの安定性が増すことがあります。ただし、重すぎると沈んでしまうため、調整しながら試してください。
- 防水強化: セロハンテープよりビニールテープや防水テープを使用すると、より確実に防水できます。特に接合部やテープの端は、しっかりと押さえて密着させることが重要です。
注意点
- ハサミやカッターナイフを使用する際は、必ず保護者がそばで見守り、指を切らないよう十分に注意してください。
- ボート本体に穴が開いていたり、テープがしっかりと貼られていないと、水が入って沈んでしまうことがあります。遊ぶ前に水漏れがないか確認してください。
- 小さな部品(割り箸の破片など)が発生することがあります。誤って口に入れないよう、片付けは丁寧に行ってください。
- 水を使った遊びになりますので、お子様だけで遊ばせず、必ず保護者の目の届く安全な場所で行ってください。水に濡れても良い服装で行うと安心です。
まとめ
食品トレーと輪ゴム、家庭にある身近な材料で、簡単にゴム動力ボートを作ることができます。シンプルながら、ゴムの力で物が動く仕組みを体験でき、水に浮かべて遊ぶ楽しさがあります。材料や作り方を少し工夫するだけで、性能が変わる点も面白さの一つです。ぜひ試してみてください。