100均輪ゴムとダンボールで!音が出る手作りギターの作り方
はじめに
身近な材料で手軽にものづくりを楽しみたいと考える場合、家庭にある不用品や安価な100円ショップの材料は非常に役立ちます。今回は、ダンボールと輪ゴムというシンプルな材料を組み合わせて、音を出すことができる手作りギターの製作方法をご紹介します。特別な工具はほとんど必要なく、どなたでも挑戦しやすいアイデアです。
必要な材料
- ダンボール: 厚みのあるものが扱いやすく、強度も出やすいです。引っ越し用の段ボール箱や、電化製品などの大きな箱の再利用をおすすめします。適当な大きさにカットして使用します。
- 輪ゴム: 複数本用意します。太さや長さが異なる輪ゴムを使うと、音色の変化を楽しめます。100円ショップでも様々な種類の輪ゴムが販売されています。
- カッターナイフまたはハサミ: ダンボールを切断するために使用します。カッターナイフを使用する場合は、カッターマットも用意すると安全です。
- 定規: サイズを測ったり、直線を引きたい場合に使用します。
- 鉛筆: ダンボールに下書きをするために使用します。
- セロハンテープまたはガムテープ: 部品を固定したり、補強したりするために使用します。
- (飾り付け用): 絵の具、油性ペン、色鉛筆、マスキングテープ、シールなど。お好みで用意してください。これらも100円ショップや家庭にあるもので十分です。
詳しい作り方
手作りギターは、主に「ボディ」と「ネック」の2つの部分から構成されます。
-
型紙を作る(または直接描く):
- ダンボールに、ギターのボディ(音の響く部分)とネック(弦が張られる細長い部分)を一体にした形を描きます。ボディはやや大きめの丸や四角、ネックは細長い棒状をイメージしてください。
- または、新聞紙や不要な紙にギターの形を描き、型紙としてダンボールに写しても良いでしょう。
- 全体の大きさは、ダンボールのサイズに合わせて調整してください。
-
ダンボールをカットする:
- 鉛筆で描いた線に沿って、カッターナイフまたはハサミで慎重にダンボールを切り抜きます。
- カッターナイフを使用する場合は、必ずカッターマットの上で作業し、手を切らないよう十分注意してください。刃を少しずつ進めるようにすると安全です。
- 同じ形に2枚〜3枚程度カットすると、厚みが出てしっかりとしたギターになります。
-
ボディに輪ゴム用の切り込みを入れる:
- 切り抜いたダンボールのボディ部分に、輪ゴムを引っ掛けるための切り込み(または穴)を入れます。
- 切り込みは、ボディの端(ギターでいうブリッジとネックの付け根あたり)に、輪ゴムを通せるくらいの幅で複数箇所入れます。輪ゴムの本数と同じ数、またはそれ以上の切り込みを用意します。
- 切り込みの代わりに、ボディの表裏に輪ゴムを通すための穴を開けても構いません。この穴を通して輪ゴムを裏側で結ぶなどの方法で固定します。今回は簡単な切り込み方式を推奨します。
-
ダンボールを重ねて組み立てる(厚みを出す場合):
- 手順2で複数枚カットした場合、これらを重ね合わせます。
- 間にダンボール片を挟んで隙間を作り、音を響きやすくする工夫も可能です。この場合は、真ん中のダンボールのボディ部分を大きくくり抜いておくと、音がより反響しやすくなります。
- 重ねたダンボールは、セロハンテープやガムテープでしっかりと固定します。
-
輪ゴムを張る:
- 手順3で入れた切り込み(または穴)に輪ゴムを通し、ギターのネック側に向かって張ります。
- 輪ゴムのもう一端は、ネックの先端や、ネックの付け根付近の切り込みに引っ掛けて固定します。ネック側にも輪ゴムを固定するための切り込みを入れておくと便利です。
- 輪ゴムをぴんと張ることで、弾いたときに音が出るようになります。複数の輪ゴムを張ることで、異なる音色を楽しむことができます。
-
補強と飾り付け:
- 輪ゴムを張る部分など、力がかかる箇所はテープで補強しておくと壊れにくくなります。
- 最後に、絵の具やペン、マスキングテープ、シールなどを使って自由に飾り付けを行います。好きな色を塗ったり、模様を描いたり、オリジナルのデザインに仕上げてください。
完成イメージと遊び方
完成した手作りギターは、輪ゴムを指で弾くと「ポロン」といった素朴な音を奏でます。輪ゴムの太さや張り具合によって音の高さや響きが変わります。複数本の輪ゴムを張ることで、様々な音を組み合わせて簡単な演奏を楽しむことができます。
輪ゴムを強く弾くと大きな音、優しく弾くと小さな音が出ます。ネックの部分を押さえて輪ゴムを弾くと、音程が変わることも試してみてください。
コツやアレンジのヒント
- 輪ゴムの太さと張り具合: 太い輪ゴムは低めの音、細い輪ゴムは高めの音が出やすい傾向があります。輪ゴムを強く張ると高い音、緩く張ると低い音になります。色々な輪ゴムで試してみることをおすすめします。
- ボディの形状と厚み: ボディを空き箱にすると、箱の中で音が反響し、より大きな音や響きのある音になることがあります。ダンボールを重ねて厚みを出すだけでも響き方が変わります。
- 弦の数: 輪ゴムの本数を増やせば、より多くの音色を出すことができます。
- 飾り付けの工夫: 好きなキャラクターを描いたり、キラキラした素材を貼り付けたりして、自分だけのオリジナルギターに仕上げてください。
注意点
- カッターナイフやハサミを使用する際は、必ず大人の管理のもと、安全に十分配慮して作業を行ってください。
- 輪ゴムは強く引っ張りすぎると切れる可能性があります。切れた輪ゴムが飛んで思わぬ怪我につながることがありますので、注意して扱ってください。
- この手作りギターはあくまで簡易的な楽器です。本物のギターのような正確な音程や響きは期待できませんが、音を出すことや手作りする過程を楽しむことが目的です。
まとめ
ダンボールと輪ゴムという手軽に入手できる材料で作る手作りギターは、簡単に音が出る面白さと、自由にデコレーションする楽しさを兼ね備えています。材料の意外な活用法としても興味深いアイデアです。ぜひ、身近にある材料を使って、オリジナルの音が出る楽器作りを楽しんでみてください。