100均グッズと空き箱で!簡単手作りクレーンゲームの作り方
はじめに
今回は、家庭にある身近な空き箱と、手に入りやすい100円ショップの材料を使って、オリジナルのクレーンゲーム風おもちゃを作る方法をご紹介します。特別な工具は必要なく、手順を追って進めれば比較的簡単に完成させることができます。完成したおもちゃは、小さなお菓子や消しゴムなどを景品にして、繰り返し遊ぶことができます。
必要な材料
- 空き箱(ティッシュ箱、お菓子箱など、ある程度の大きさがあり、深さのあるものが適しています)
- ダンボールのかけら(厚紙でも代用可能)
- 竹串(数本)
- 輪ゴム(数本)
- 糸(たこ糸、毛糸、手縫い糸など、ある程度の強度があるもの。約1メートル程度)
- ペットボトルキャップ(2〜4個程度)
- セロハンテープ、または粘着テープ(養生テープなど、幅広でしっかり貼れるものが便利です)
- カッターナイフ(またはハサミ)
- 定規、ペン
- 窓用の透明なもの(食品の空き袋、クリアファイルのかけら、ラップなど)
詳しい作り方
以下の手順に沿って製作を進めます。作業には刃物を使用するため、安全には十分注意してください。
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箱の準備と窓の取り付け
- 空き箱の前面または側面に、中がよく見えるように窓を開けます。ペンの後でカッターナイフを使って、箱の縁から1〜2cm内側に四角く切り込みを入れます。角は丸くすると破れにくくなります。
- 切り取った窓の内側に、透明な袋やクリアファイルのかけらなどをセロハンテープで貼り付け、窓とします。
- 箱の上部には、クレーンアームを操作するための竹串を通す穴を開けます。中央付近に、竹串がスムーズに通る程度の穴を2箇所(操作軸用とアーム吊り下げ用)開けておきます。穴の間隔は、クレーンアームの幅に合わせて調整します。
- 箱のどこか一箇所に、景品を取り出すための「取り出し口」を開けておきます。指が入る程度の大きさで、景品が取り出しやすい位置に設けてください。
- 箱の上面、操作軸となる穴の近くに、糸を通すための小さな穴も開けておきます。
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クレーンアーム部分の製作
- ダンボールのかけらを用意し、クレーンアームの骨組みを切り出します。長さ10〜15cm程度の棒状のものを2本と、その先端に取り付ける「つかみ」の部分(ペットボトルキャップを取り付ける土台となる部分)を2つ作ります。
- 棒状のダンボールの片方の端に、ペットボトルキャップを取り付ける土台をテープで貼り付けます。ペットボトルキャップは、フタを下にして土台に貼り付けると、景品を掴む時に安定しやすくなります。合計2組のアーム先端部分ができます。
- これら2組のアーム先端部分を、もう片方の端で組み合わせ、ハの字型になるように固定します。この時、ダンボール片や竹串を芯として使うと、アームの強度が増します。輪ゴムを間に入れると、開閉するアームのように見せることもできますが、シンプルな作り方としては、固定したハの字型でも十分です。
- アームの上部中央に、糸を結びつけるための小さな穴を開けておきます。
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操作軸とアームの組み立て
- アームの上部に開けた穴に糸を通し、しっかりと結びます。この糸のもう一方の端を、手順1で箱上面に開けた糸通し穴に通します。
- 箱上面に開けた2つの大きな穴に竹串を通します。一方の竹串をクレーンアームの支えとして利用します。アームの上部とこの竹串を輪ゴムで繋ぎ、アームが箱の中に吊り下がるようにします。輪ゴムを使うことで、アームの上下動がスムーズになります。
- もう一方の竹串を操作軸とします。手順1で箱上面に開けたもう一つの穴に通し、箱の側面まで突き出します。
- 糸通し穴から出した糸を、この操作軸となる竹串に固定します。セロハンテープなどでしっかりと巻き付けます。糸を巻き取る方向と緩める方向を決めておきます。これで、竹串を回転させることで糸が巻き取られ、アームが上昇する仕組みができます。
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最終調整と装飾
- アームの動きを確認します。糸を操作軸の竹串に巻き付けたり緩めたりすることで、アームが上下するか確認します。また、箱を傾けたり、操作軸を左右に動かしたりすることで、アームの位置を調整できるか確認します。必要に応じて糸の長さや輪ゴムの数を調整してください。
- 箱の周りに折り紙や絵を描くなどして装飾を施すと、より楽しい雰囲気になります。
完成イメージと遊び方
完成したクレーンゲーム風おもちゃは、箱の中に小さなお菓子やぬいぐるみ、消しゴムなどを入れて遊ぶことができます。操作軸の竹串を回してアームを上下させ、箱を動かしたり操作軸を左右にずらしたりしながらアームを景品の上に移動させます。景品の上でアームを下げ、ペットボトルキャップ部分で景品を「つかむ」イメージで操作し、糸を巻き上げてアームを上昇させ、取り出し口まで運びます。シンプルな仕組みですが、景品を上手につかんで取り出すには少しコツが必要で、繰り返し挑戦する面白さがあります。
コツやアレンジのヒント
- アームの強度: アームのダンボールが柔らかすぎる場合は、何枚か重ねて厚みを出すか、中に竹串を通して補強すると良いでしょう。
- 糸の長さと輪ゴム: 糸の長さは、アームが箱の底まで届くように調整します。輪ゴムは、アームがストンと落ちすぎず、適度な張りを保つのに役立ちます。輪ゴムの数を調整してアームの動きを調整できます。
- 景品: 小さくて軽いもの、形が比較的掴みやすいものが適しています。あまり重いものや、小さすぎるもの、滑りやすいものは掴みにくい場合があります。
- 箱のサイズ変更: より大きな箱を使えば、大きな景品やたくさんの景品を入れて遊ぶことができます。その際は、アームや操作軸の長さも調整が必要です。
- 操作性の向上: 操作軸となる竹串に、ダンボール片などを貼り付けて取っ手にすると、回しやすくなります。
注意点
- カッターナイフやハサミを使用する際は、指を切らないように十分注意してください。小さなお子様が作業する場合は、必ず大人が付き添い、安全な方法で行ってください。
- 竹串の先端は尖っています。目を突いたりしないよう、取り扱いには注意が必要です。完成後も、竹串の露出部分にはテープを巻くなどの安全対策を施すと安心です。
- 小さな景品や部品(ペットボトルキャップなど)を使用する場合は、誤飲の危険性があります。小さなお子様が遊ぶ際は、必ず大人が見守るようにしてください。
まとめ
身近にある空き箱や100円ショップで手軽に入手できる材料を使って、楽しく遊べるクレーンゲーム風のおもちゃを作ることができます。材料費も安く抑えられ、製作の過程も工夫次第で様々なアレンジが可能です。ぜひ、オリジナルのクレーンゲーム作りに挑戦してみてください。手作りの温かみがあるおもちゃで、遊ぶ時間がより豊かなものとなるでしょう。