100均ビニール傘とポリ袋で簡単!よく揚がる手作り凧の作り方
はじめに
外で体を動かす遊びは、気分転換にもなり楽しい時間を提供してくれます。今回は、特別な道具や難しい工程を経ることなく、身近にある材料で簡単に作れる手作り凧のアイデアをご紹介します。使用するのは主に100円ショップで手に入るビニール傘と、家庭にあるポリ袋です。シンプルな材料で、風に乗って空高く揚がる凧を自分の手で作ってみましょう。
この手作り凧の特徴
- 材料が安価で入手しやすい: 主な材料は100円ショップのビニール傘とポリ袋です。どちらも手軽に入手できます。
- 簡単に作れる: 複雑な構造ではなく、直線的に骨を配置するシンプルな設計で、手軽に製作できます。
- よく揚がる工夫: 軽量なポリ袋を使い、骨組みを適切に配置することで、風をしっかりと捉え、比較的安定して揚がるように工夫されています。
必要な材料
- 100円ショップのビニール傘: 1本(骨組みとして使用します)
- 大きめのポリ袋: 1枚(45リットル程度のものが扱いやすいです)
- セロハンテープまたはビニールテープ: 適量
- たこ糸: 20メートル以上あると楽しめます
- ハサミ
- カッターナイフ(あるとビニール傘の骨の切断がしやすいですが、ハサミでも可能です)
- 油性ペン(飾り付け用、任意)
作り方
手作り凧の製作は、以下の手順で進めていきます。
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ビニール傘の骨を準備する:
- ビニール傘を開き、傘の生地を骨から外します。骨の先端に付いている石突きや、生地を固定していた糸や留め具などを取り除いておきます。
- 必要な長さの骨を用意します。今回は縦長の四角い凧を作るため、同じ長さの骨を2本、それより少し短めの骨を2本用意します。例えば、長い骨を約50cm、短い骨を約30cmとします。骨の長さは使うポリ袋のサイズに合わせて調整してください。カッターナイフを使用する場合は、怪我に十分注意して作業してください。ハサミでも硬い部分は切断可能です。
- 残った傘の骨や先端の金具などは、危険がないように適切に処理しておきます。
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ポリ袋をカットする:
- ポリ袋の底の部分と、持ち手の部分をハサミで切り落とし、大きな筒状にします。
- 筒状になったポリ袋の片方の側面に沿って、縦にハサミを入れて開くと、一枚の大きなシート状になります。このシートを凧のシートとして使用します。
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骨組みを配置し固定する:
- 開いたポリ袋のシートを広げます。
- 長い骨2本をシートの上に縦に平行に配置します。骨と骨の間隔は、短い骨の長さと同じくらいにします。
- 短い骨2本を、長い骨と直角になるように横に配置します。1本は上の方(全体の4分の1くらいの高さ)、もう1本は下の方(全体の4分の3くらいの高さ)に置くとバランスが取りやすくなります。
- 骨組みがずれないように、セロハンテープまたはビニールテープでしっかりとシートに貼り付け固定します。骨の交差する部分は特に念入りにテープで固定してください。
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凧の形にカットする:
- 骨組みを固定したポリ袋のシートを、骨組みの形に合わせてカットします。骨組みの外側を少し余分に残してカットすると、縁を折り返して補強することができます。
- カットした縁を骨組みに沿って内側に折り返し、テープで再度固定すると、凧の強度が増します。
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飾り付けと尻尾の取り付け(任意):
- 油性ペンを使って、凧の表面に絵を描いたり、好きなデザインを施したりします。
- ポリ袋の切れ端やリボンなどを細長く切り、凧の下部にテープで貼り付けて尻尾を作ります。尻尾があると、凧が揚がった際に安定しやすくなります。
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たこ糸を取り付ける:
- 凧が最も安定して揚がるには、糸を取り付ける位置( bridle point と呼ばれます)が重要です。一般的には、縦の骨の中心線上で、上の横骨と下の横骨の間に糸を取り付けます。具体的には、縦の骨の中心線上あたりにパンチなどで小さな穴を開けるか、補強した部分に直接糸を結びつけます。
- 取り付けた糸に、たこ糸の先端を結びつけます。糸がほどけないようにしっかりと結んでください。
完成イメージと遊び方
完成した手作り凧は、軽くて風を捉えやすいため、比較的弱い風でも揚がりやすいのが特徴です。広い場所に出て、風上に向かって凧を高く掲げ、風が吹くタイミングで糸を引きながら走り出したり、風に乗せて糸を伸ばしたりして遊びます。自分で作った凧が空高く揚がる様子は、達成感と共に大きな喜びを感じさせてくれるでしょう。
コツとアレンジのヒント
- 骨組みの固定: テープはケチらずにしっかりと使い、骨組みが風圧でずれたり外れたりしないように固定することが、安定して揚げるための重要なポイントです。ビニールテープは強度がありおすすめです。
- 尻尾の長さ: 尻尾は長すぎると重くなりすぎますが、適度な長さがあると凧の揺れを抑え、安定性を高めます。凧のサイズに合わせて長さを調整してください。
- 糸の取り付け位置: 糸の取り付け位置を微調整することで、凧の揚がり方が変わります。揚がりにくい場合は、取り付け位置を少し変えて試してみてください。
- サイズの変更: ポリ袋のサイズやビニール傘の骨の長さを変えることで、小さな凧から大きな凧まで様々なサイズで作ることができます。
注意点
- 刃物の取り扱い: ハサミやカッターナイフを使用する際は、怪我のないよう十分に注意してください。特にお子様が作業する場合は、必ず大人がそばで見守り、サポートしてください。
- 凧揚げの場所: 凧揚げは、電線や高い建物、交通量の多い道路の近く、空港周辺などの危険な場所では絶対に行わないでください。周囲に十分なスペースがあり、安全が確保できる広い場所を選んでください。
- 天候: 強風の日や雷雨の恐れがある日には凧揚げは行わないでください。安全な風速で楽しむことが重要です。
- 糸の扱い: たこ糸は細いですが、強く引っ張られたり手に絡まったりすると怪我をする可能性があります。糸を巻く道具を使うなどして、安全に扱ってください。
まとめ
100円ショップのビニール傘と家庭にあるポリ袋を活用することで、手軽にオリジナリティ溢れる手作り凧を完成させることができます。簡単な材料と工程で、風に乗って空を舞う自分の作品は格別です。安全に注意しながら、手作り凧で外遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。